北斎展を見に行きました。
久しぶりの博物館だったので、なんだかワクワクしました。
今回の北斎展では、「日新除魔図」が写真撮影OKでした。
博物館の中で、写真を撮ったのは初めてです。(海外ではOKのところもありますが)
北斎は80歳を過ぎて、病や火災や借金苦などの災難を経験しました。その中で、毎朝魔除けのために獅子を書き続けた大作が「日新除魔図」です。
日付ごとに展示されていたので、自分の誕生日や家族の誕生日に描かれた画を写真に撮りました。
その中でも印象的だったのが、4月4日に描かれた雨に打たれる獅子の画。
「雨の日でも気持ちは上向き」
何だか少し元気が出ました。
そして、一番見たかったのが、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。
浪がザッパーンというあの有名な画です。
写真がなかった江戸時代に、よくあの波の水しぶきを一瞬でとらえて画にできたなと思います。
赤富士については、後期展示なので、見ることができませんでしたが、版画の工程の動画あり、とても興味深かったです。
今回、北斎展を見に行くにあたり、杉浦日向子さんの『百日紅』を読み直しました。
私はこのマンガを読んで、北斎や江戸時代の浮世絵師に興味を持ちました。
『百日紅』の冒頭「其の一 番町の長首」の表紙絵に
散れば咲き 散れば咲きして 百日紅
と、江戸時代女流歌人 加賀千代女の句が載っているのですが、
まさに、北斎その人を表している句だと思います。
(このことについては、解説で夢枕獏さんが詳しく触れています)
散っては咲き、散っては咲き、枯れることなく咲き続けることができたのはすごいことだと思います。
散ってもいいので、また新たに咲いて、また散って、咲いて…。
私も、こんな風に生きることができたらいいなと思います。
新品価格 |
百日紅 さるすべり Miss HOKUSAI [レンタル落ち] 中古価格 |