石垣りんさんの詩集は、時折読み返したくなります。
最近、会社で会議に出ていた時に、ふと思い出したのが、「顔」という詩です。
顔
会議室にて
机の前にたくさんの顔が並んでいる。
血のかよっている
笑ったり怒ったり話したりする顔
いつかみんないなくなる顔
とじられる目
つめたくなる唇
からっぽのがいこつ、
けれど永久になくならない
次々と生まれてくる顔
やがては全部交替する顔
それをじっとみまもっている
その交替をあざやかにみている眼―
それがある、きっと。
それが誰だかわからない
ひとり、たしかにひとりいるのだが。
今は、リモートで会議をすることも多くなりました。
自分は、会議には出たくない派です。
そういう立場になることをうまく避けてきたはずなのに、ここにきて会議に参加する、報告書に毎月追われるような状況になってしまいました。
私は、今まで自分自身で完結する仕事、チームでやっていても自分だけ職種が違って比較的自分裁量でできる仕事をしてきました。
でも、営業職になってからは、そうもいかなくなりました。
チームで売り上げを達成する。
数字と日々向き合う。
自分が一度は卒業したと思っていた業務に、またどっぷりとつかって仕事をしています。
最近は、この状況にだいぶん疲れている自分を感じます。
仕事に関しては、新しいことをしようという気持ちになかなかなれず、何だかいろんなことをちょっと諦めてしまっているような自分を感じます。
でも、それとは反対に趣味の分野では、やってみたいことがたくさんあります。
仕事に疲れてしまっているから、ちょっと休んだほうがいいのか…。
このまま低空飛行で飛び続けるのか…。
原因は自分では分かっているつもりですが、
悩ましいところです。
夏期休暇も今日で終わり、また明日から通常運転です。
無理せず、ぼちぼちやれる自分になりたいと思います。