上橋菜穂子さんの『物語ること、生きること』を読みました。
上橋菜穂子さんが、どうやって作家になったのか、どんな子ども時代を過ごしたのかが書かれています。
上橋さんの物語には、上橋さんの人生が色濃く反映されていると思いました。
その中で、気なったフレーズを一つ。
もう逃げたいな、と思うたびに「なりたい自分」の姿を思ってみることで、なんとかやってきたような気がします。
私も小学生の頃の夢は、「作家になること」でした。
今、全くこの夢は実現できていませんが、いつか一つでも小説を書いてみたいという思いはあります。
そして、もう一つ気になったことが、「傍観者のような自分」がいるという感覚です。
これは「作家の性」と言われていましたが、この感覚は物語るうえでとても大切な感覚なのだと思います。
私も今、仕事で逃げ出したくなるような状況に陥ることが多々ありますが、この自分を「傍観者」の目線で客観的に見ることは大事だと思います。
いつかこのつらい状況は変わるから、そこにどっぷりつかって悲劇のヒロインになるよりも、一歩引いて状況を俯瞰して見れるような「鳥の目」を持つことが必要だと自分に言い聞かせながら、なんとか今の状況をやり過ごしていきたいと思います。
人生100年時代の半分を折り返した自分にとって、「なりたい自分」は何なのか?
考えていきたいテーマです。
これからやりたいこと、それをいつからやるのか。
そして、それを実現していくために、生活の基盤をどうやって整えるのか。
お金の問題も大事なので、いつまで投資して、それをどうやって使っていくのか。
色々と考えることはたくさんあります。
でも、いっぺんに全部が解決されるわけではないので、今できる範囲で考えていこうと思います。
余談
文化祭で劇を上演したくだりを読んで、ちょっとびっくりしました。
緊急事態宣言が解除されたら『鹿の王』の映画が公開されるかな?
早く映画みたいな~。