新型コロナウイルス感染防止のため、外では毎日マスクをつけて過ごしています。
マスクをつけていると、話すときに息苦しくなったり、顔に圧迫感を感じながら生活しなければなりません。
そこで、ふと頭によぎったのが、手塚治虫の『火の鳥 太陽編』です。
百済国王の一族である少年ハリマが、白村江で唐との戦いに敗れ、狼の顔を被せられて野に放たれるところからストーリーが始まります。そして、倭の国に渡って…と過去・現在・未来がさまざまな形で交錯しながらストーリーが展開される『火の鳥』の最終話です。
ずっとマスクをつけていると、主人公ハリマもこんな感じだったのかなと思いました。
新型コロナウイルスの感染拡大は、今のところとどまるところを知りません。
4月7日には緊急事態宣言が7都府県に出されました。
新型コロナウイルスが終息し、マスクを外して生活できるようになることを、心から願ってやみません。
『火の鳥 太陽編』の最後で、主人公ハリマは狼の顔がはがれ、元の顔に戻ることができます。その時に、大事な人との記憶も失くしてしまいます。(記憶は未来につながっているのですが…)
今、私たちが経験していることは、おそらく記憶から消されることはないでしょう。
私たちが、マスクを外して生活できるようになった時、どんな世界が見えるのか楽しみにしながら、新しい時代を待ちたいと思います。
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