養老孟司さんの『人生論』を読みました。
一番気になったところは、「所を得ない」人生の話です。
養老孟司さんほどの人であっても、「所を得ない」と感じていたことに驚きでした。
この感覚は自分もずっと持っている感覚で、特に仕事においてはずっと「所を得ない」まま進んできた感じがします。
自分には専門性がない。
何か一つのことを究めようと思って進んできたわけではない状況があります。
それを言い訳にして今の状況を悔やんでも始まりません。
「所を得ない」のであれば、自分で居場所を見つけるしかありません。
それが、この本の中で言われている「生きる」ということにつながるのかなと思います。
常に今いる場所に対する違和感があったのではないかと思います。
私は、自分の中にある違和感とこれからも付き合っていこうと思います。
いずれ今いる場所からは離れていきます。
離れていくことで、自分を生きることができるかもしれない。
そんなことを考えさせられた本でした。
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