『風の谷のナウシカ』がリバイバル上映されているので、観に行きました。
映画館で観るのは初めてでしたが、大きなスクリーンで観るのはいいですね。
腐海の中でマスクなしには生きられない姿を見て、今のコロナ禍における私たちの生活に重なるところもあり、色々と考えさせられました。
映画を見たことをきっかけに、原作漫画を読んでみたいと思い、全巻大人買いしてしまいました。
原作漫画のほうが映画よりおもしろかったです。
というより、奥が深い。
人間が人間の作ったもので、破壊されていく。
清浄と汚濁が混在しているのが人間であり、世界であること。
それを認めながら、ナウシカは人間の世界で生きていくことを選んだこと。
これから何度か読み込んでいけば、その時その時で感じることがあるだろうなと思う作品でした。
ナウシカの第1巻は1983年に発行されているので、今から約37年前に描かれ始めた物語ですが、今読んでも、おもしろい。
なぜ生きるのかということや、世界の成り立ち、人間の根底に迫るテーマで描かれている作品は、時代が変わっても問題提起し続ける力を持っているのだと思いました。
今、新型コロナウイルスがなかなか終息しそうにない状況にあり、マスクがいらない時代にいつなるのか分かりません。
何年も何十年も何百年もかかるのかもしれません。
その中でも、私たちは生きる道を見つけていかなければならないんだなと思います。
生きていくうえで、清浄と汚濁のように相反するものを抱えながら進んでいく力が必要なんだなと感じた『風の谷のナウシカ』でした。