外山滋比古さんが7月30日に96歳で他界された。
外山さんの本の中で、一番影響を受けたのは『50代から始める知的生活術 「人生二毛作の生き方」』だった。
私がこの本を読んだのは46歳の時だった。
父が亡くなり、仕事でも行き詰まり感があり、将来のことを考えると不安になることもあった時に出会った本だった。
外山さんは英文学者でありながら、株式投資をされてきた。
第二の人生のお金の算段は株式投資で行い、「買ったら長く持つ」という投資スタイルだった。
老後の備えは、早くから自助努力すべし。しかも、自己責任をともなう株式投資がリスクが大きいからよろしい。
小気味よい文章が私のモヤモヤした頭の中にスッと入ってきた。
この本を読んだことで、自分も株式投資をしてみようという気持ちになり、株を買うことから私の投資生活がスタートした。
私の投資スタイルは、インデックス投資でiDeCo・積立NISAを利用しながらの積立投資に落ち着いたが、外山滋比古さんの株式投資には少なからず影響を受けた。
私は今年50代に突入する。
外山さんは、50代が「もうひと苦労」するための適当な時期であると言う。
50代のなかばで、「意識的な決断」をすることが大事だと言う。
「五十にして天命を知る」
孔子の言葉にもあるが、50代は自分でこれからの生き方を決める大事な年代だと思う。
自分が、これから50代でどんな生き方をするのか、じっくり考えていきたい。
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